お世話になっております、山﨑本店です。

本日は【回出位牌・(くりだしいはい)】をご紹介します。

普通のお位牌に比べ奥行があり装飾も豪華なのが特徴の回出位牌。上部の屋根を外すと中に木札が６枚～１０枚入っていて、一枚につき一名様の戒名・法名が記載出来るようになっています。

回出位牌は増えてしまったお位牌を一つにまとめる為の仏具と言われていますが、地域によっては宗派問わずこちらを最初からお位牌としてお使いのお宅も沢山いらっしゃいます。一般的に中の札板は菩提寺のご住職様にお願いし書いて頂くのですが、その時の事情によりご家族や仏壇屋が記入する場合もございます。

写真１のように扉を閉じた状態で飾るお宅もあれば、写真３のように開いた状態で飾るお宅もあります。ご先祖様の御命日にその方の札板を一番前に配置し、扉を開けておまいりするお宅もありますね。
以前は屋根がある豪華な回出位牌が定番でしたが、昨今は家具のようなスタイリッシュなお仏壇に合わせてシンプルなデザインの回出位牌も増えました。

また「昔ながらの形でありながら材料やデザインの凝った物が欲しい」と言うお声も多くあり、材料に唐木(紫檀・黒檀など)を使った物や、塗や金具、屋根造りに手間暇を掛けた豪華な物も登場しています。

お客様の中には古い回出位牌をお使いで扉が取れたり、塗りが剥げてしまったお位牌はありませんか？当店ではそんな先祖代々の回出位牌の修理も受け付けております。
昭和前の回出位牌は現代の規格品と違いオーダーメイドの物が多く中の木札のサイズも違います。先祖代々の木札を大切にされたいお客様には回出位牌の修理をおすすめしております。

※商品によって【繰出し位牌】と書かれている物もありますが用途は同じです。

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